1月16日にSST勉強会が行われました。
文教大学 人間科学部の今野義孝先生をお招きし、
『子どもの発達支援に生かせる動作法』についてお話していただきました。
今回は講義というよりも実技をメインに行い、実際に支援に生かせる動作法を学びました。
今回の勉強会のキーワードは・・・ズバリ!!
「ピタ~フワ~」 です。
ん? ぴたふわ? これだけだけでは全く意味が分かりませんね(笑)
説明は後程いたしますm(__)m
今回、学んだ動作法は
・こころと身体の安定感を育む。
・他者や外界に対する安心、安全感を育む。
・こころとからだへの気づきを育む。
・他者や外界とのコミュニケーションを育む。
ことをねらいとしています。
子ども達の身体と心の緊張感、不安感を解いてあげることで、
情緒の安定や、他者や外界に対する安心感を持たせることができるそうです。
そのためには、援助者の
あたたかい手、やさしい眼差し、
優しい笑顔、やさしい声・言葉
がなによりも大事だそうです。
そして今回、スタッフ・参加された保護者様が実際に体験したものが【とけあい動作法】です。
自閉症児を例にあげてお話ししますと、
過敏性と不快な心身の体験や、他者の気持ちの理解困難、
外界や物事に対するネガティブな意味づけ、等から
心理的な不安感や緊張感をもってしまうことで、身体的な緊張を引き起こしてしまいます。
こうした不安緊張で首や肩に力を入れ、胸を狭めた姿勢になったり、
背中を丸めた姿勢になってしまうそうです。
この緊張や不安を緩める方法が、 とけあい動作法です。
不安緊張を軽減することで、姿勢が安定されます。
安定した姿勢を保つことで、安定した気持ちで、外界をとらえることができ、
それが、自己肯定感の改善、情緒の興奮や不安の改善にもつながるそうです。
その「とけあい動作法」で使うものが手です。 やり方はとても簡単です。
①心地よく触れる(掌を心地よく相手の身体に密着させる)
②心地よくピターと押す
③フワーとゆっくり圧を抜く
これだけです。
実際に体験中の様子がこちら・・・
これは肩のとけあいです。 相手の肩に掌をやさしく置き、
「ピタ~」と言いながら押し、「フワ~」と言いながらゆっくり圧を抜きます。 これがピタフワです!
とけあい動作法はピター、フワーと言いながら、やさしい声でやさしく触れることが大事です。
無言で硬い表情のまま行っても、相手も良い気持ちにはなれないと、実際に体験して感じることができました。
私は、やさしい声でピター、フワーとしてもらうと、リラックスでき、不思議と身体が温かくなった気がしました。
最近、肩こりで辛いというスタッフを実験台で、、 肩のとけあい動作法を今野先生の援助のもと練習中です。
「ピター、、、、、フワー、、、、」
(効果はあったのでしょうか・・・) 気になりますが、次はこちら!!
※ 手のとけあい
こちらも先ほどと同じく、「ピター、フワー」とします。
手のとけあいは、指の緊張が緩み、手を心地よく動かすことができる効果があるようです。
※ 足の裏のとけあい
足の裏も 「ピター、フワー」 「ピター、フワー」 を繰り返します。
これは、しっかりとした踏みしめができるようになり、安定した姿勢をたもつことができるそうです。
確かに施術後、根を張っているかのように、足の裏がピターと地面に張り付いた感覚でした。
※顔のとけあい
顔も同じく 「ピター、フワー、ピター、フワー」 を繰り返します。
顔とけあいは、快適な表情になるそうです。
子ども達を、やさしい表情で迎えるために、スタッフも顔のとけあいを行いました。
「ピター、フワー」 「ピター、フワー」
いつもより、さらにやさしい表情になり、キラキラしていました~♪
今回の勉強会は、実技ということで、実際にどのような効果があるのか、自分で感じることができ、とても良い勉強会になりました。
とけあい動作法は、とても簡単なので機会があれば、くまさんでもどんどん取り入れていきたいと思います。
★今回の勉強会に参加できなかった方にも資料を配布致しますので、少しでも気になった方はスタッフにお声掛け下さい。
練馬区放課後等デイサービス くまさん 久保田