集団遊び~感覚統合編~2

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Posted by admin | Posted in 未分類 | Posted on 31-07-2014

先日お伝えした2つに加え、③春雨遊び ④サーキットをご紹介します♪

③はるさめ

はるさめ遊びはとっても人気です☆

ぬるぬる、つるつるの感覚をたくさん触って感じます。

握りすぎてはるさめがボロボロになる子や足にくっつける子

なかには口に運ぼうとする子もいます。

※もちろんスタッフストップがかかり、残念そうにする場面も…^^;(笑)

絵具を混ぜて視覚的にも、とにかく楽しんでいます☆

④サーキット

1人ずつ順番にみんなの前でやります♪

名前を呼ばれ、手を上げて「はい」の返事からスタートです!

サーキットに使う障害物は主に

・平均台  ・トンネル ・フラフープ ・台 です!

平均台では「落ちないよーに」の掛け声に合わせて渡ります。

平均台とは言ってもくまさんのものは四角ではなく丸いので

しっかり乗るための筋力アップ!そしてバランス感覚の向上を図っています!

1人で出来ない子も、スタッフと手を繋いで頑張ります☆

トンネルは匍匐前進で進むため、体全体の運動になります!

狭い空間に入ることになるため、最初はためらう児童もいますが

声掛け等でみんな上手に抜けてくれます!!

平均台、トンネルをクリアすれば、あとは置かれたフラフープの中を渡って

台を登って・・・

「せーの」「ピッ!!」で、両手を広げてキメポーズ☆

当日担当するスタッフや児童に合わせて障害物も変わるので

色々んなパターンで楽しんでいます(^^)

くまさんでの集団遊びを全部で4つ、ご紹介致しました♪

これからもみんなで楽しめる遊びを増やしていこうと思います!!

放課後等デイサービスくまさん 小川

SST勉強会報告

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Posted by admin | Posted in 未分類 | Posted on 23-07-2014

 さる7月18日、恒例のSST勉強会を開催しました。今回の勉強会はいつもの斉藤先生ではなく、「日本ポーテージ協会」の吉川真知子先生をお招きしての「ポーテージプログラム」の勉強会です。

ポーテージとはアメリカの都市の名前で、そのポーテージ市で開発された「発達遅滞乳幼児のための早期教育プログラム」のことです。詳しくは次のページをご覧下さい。
(ちなみに日本では東久留米の東京学芸大学付属等別支援学校が翻訳されたのだとか)

http://www.ne.jp/asahi/portage/japan/

1回だけの講義ということもあり、「ポーテージプログラムとは?」という概略のみの講義となってしまいましたが、参加者の方には「ポーテージ」がどのような療育方法なのかご理解していただけたのではないかと思います。

吉川先生、お忙しい中ありがとうございました。

放課後等デイサービス くまさん (森)

集団遊び~感覚統合編~

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Posted by admin | Posted in 未分類 | Posted on 18-07-2014

今回は、集団遊びで行っている内容を少しお伝えしようと思います!!

くまさんでは、感覚統合療法を取り入れています。
感覚統合とは、「必要な情報を感覚器官から受け取って、適切な運動・動作にむすびつけること」です。

現在、行っている感覚統合療法は
①音楽
②パラシュート
③春雨遊び
④サーキット
の4つを行っています!

今回は、①音楽と②パラシュートの2つを写真と合わせて少し内容をお伝えします☆
まずは・・・

①音楽

音楽に合わせて走ったり、手を繋いで輪になったり、手遊びをします。

相手のペースに合わせて歩くことを学んだり、集団で行動する等集団活動によって社会性を育むことを目指して行っています。
そして、なにより運動時間の確保にもつながります!

この音楽は、子ども達から大人気!!
「今日音楽やる?」や「今日は何の曲?」と聞いてくる子も☆
手遊び歌もお友達やスタッフの真似して少しずつ出来るようになってきました!!

そして二つ目

②パラシュート
一枚の布を何人かで持ってもらい、上下に動かしてもらいます。
持つのが少し難しい子には下に入って風を感じてもらいます。

このパラシュートは、タイミングを合わせ協力して行うことを学んだり、上下運動をすることで身体図式の発達を促すことを目指して行っています!

もちろん、風を受けることは、感覚統合の訓練につながります!!

子ども達は、上下に一生懸命動かすことを楽しんだり、下に入って風を感じて笑ったり、時には上に乗りたい!という子もいて様々です☆

自分の一番好きな場所でこの遊びを楽しんでいます☆

今回は、2つ紹介させて頂きました!!

この後、残りの2つも紹介させて頂きますので、お楽しみに☆

放課後等デイサービス くまさん  櫛田

SST通信 Vol.2

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Posted by admin | Posted in 未分類 | Posted on 15-07-2014

応用行動分析とポーテージプログラム

斎藤富由起

療育をやっていると応用行動分析やABAという名前をよく聞きます。どういうときにほめて、どういうときに注意したり、無視(ではないのですが)をしたりという方法が強化や弱化という言葉とともに語られています。みなさんもどこかで聞いたことはないですか。「オペラント行動」とか「刺激→反応→強化子」などが出てきます。

療育の世界では常識となった応用行動分析ですが、とてもうまい保護者もいますし、あまり得意でない方もいます。言葉が難しく、私は「三項随伴性(さんこうずいはんせい)」なんて何と読むのかも分かりませんでした。「あれ、これが負の強化?いや罰??」と混乱したり、「消去を続けても、問題行動が減らない!。応用行動分析なんて嘘なんじゃないか」と悩んだこともありました。いつになったら望ましい行動がでるのかと不安になったり、アセスメントをしても、次は何をどのようにならないといけないのかわからなくて、「やっぱり難しいなぁ」と落ち込んだことはありませんか。

実はプロでも同様で作業療法士や臨床心理士でも、プロもいれば、教科書で勉強しただけで全然できない人もいます。誰もが知っているけれど、使える人は案外少ない応用行動分析について今回はお話します。

1.応用行動分析の歴史

いまでこそ誰もが知っている応用行動分析ですが、日本ではいろいろな理由で導入が遅れました。最初に取り入れた人は山口薫という方で旧青鳥中学校(現在の久我山青光学園)の創設にも関わりました。山口先生は現在も日本ポーテージ協会の会長を務めています。

応用行動分析は、知的障がい者の療育法として注目されたのですが、当初、日本では猛烈な批判にあいました。

一つは、まだ自閉症が心の病気と思われていた時代だったこと。もう一つは、障がいのある人の心を無視して、アメとムチで管理する方法と思われたからです。特にムチ(罰)をめぐってはいくつかの事件もあり、もっともな批判もありました(ですから、療育に古い方で応用行動分析が好きではない人もけっこういます)。

今では自閉症が心の病気という人はいません。また、罰のあり方には応用行動分析も反省するべきは反省して、大きく変化しました。現在、欧米では応用行動分析を無視した療育はほとんどありません。特に自閉症へのTEACCHの導入は応用行動分析を広める役割を果たしました(知的障がい者への応用行動分析が基本にあり、その応用行動分析をさら自閉症に応用したものがTEACCHです。TEACCHについてもいつかお話します)。

2.7月18日の講座についいて

保護者の皆さんとお話をして、一番賛否が分かれるのがこの応用行動分析で、指導を受けて導入されている方もいますし、抵抗がある方もいるでしょう。応用行動分析は魔法の杖ではありませんが、使い方の指導を受ければちゃんと効果がでるものです。その際、(はじめのうちは)指導を受けることがとても大切で、自己流でやると、子どもの強い抵抗にあうことも珍しくありません。

今回のSST講座(7月18日)でご紹介するポーテージプログラムは知的障がいとダウン症のある子どもの療育方法としてはきちんと効果がある方法ですが、そればかりでなく、日本で一番わかりやすい応用行動分析のシステムでもあります。今、お子さんはどこができて、どこができなくて、強化するには何をすればよいのかが明確です。

お子さんの身辺自立と発達について「今、何をすればよいのか、わからない」「次に何をどうすればよいのかわからない」「いまやっている方法をどう工夫していいかわからない」という保護者のみなさんがいらっしゃいましたら、ぜひ、ご参加ください。応用行動分析が決して心を忘れた手法ではないこと、そして子育て支援法として(魔法ではないけれど)具体的な方法であることをご理解いただけると思います。

お招きする日本ポーテージ協会理事の吉川先生はこの道の大ベテランです。応用行動分析にかぎらず、子育ての悩みについてもお聞きできると思います。どうぞ、ご参加ください(わたくしも参加します!!)

SST通信 Vol.1

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Posted by admin | Posted in 未分類 | Posted on 02-07-2014

発達とソーシャルスキルトレーニング

‐SST講座のご案内も兼ねて‐

-SST通信 Vol.1-

児童ディケア「くまさん」の代表である後藤先生のご理解をいただき、SSTや発達支援について書かせていただくことになりました。後藤先生はじめ、「くまさん」のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

1.SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?

このごろ本屋さんで発達に関係するコーナーにいくと、「SST」とか「ソーシャルスキルトレーニング」という単語が増えています。それではSST(ソーシャルスキルトレーニング)とはなんでしょうか。

SSTとは、もともと統合失調症のある患者さんが社会生活に復帰するリハビリテーションの方法でした。ざっくり説明すると、SSTは次のようなやり方で進みます。

4~5名のグループを作り、リラックスするゲームをした後、患者さんが悩んでいる場面を話します(対人関係が多いです)。それを聞いた医師や看護師、あるいは同じ悩みを持つ患者さんたちは、「こうすればもっと良くなるのでは?」「私はこうしたらうまくいったよ」など、互いにたくさんアイディアを出します。悩んでいた患者さんは、出てきたアイディアの中から、「これなら自分もできそうだ」というアイディアを選び、それができるように練習します。最後に、翌週、実際にやってみて、うまくいったかどうかを検証します。

SSTで練習した解決策を現場で実際にやって、うまくいったらそれでよいし、うまくいかなければ、どこら辺が現実にはうまくいかなかったかを「悩んでいること」に戻して、同じプロセスで話し合い、再び練習をして、問題を解決するまで検証を続けます。

ゲーム(リラックス)

悩んでいること

アイディアを出し合う

できそうなものからやってみる

練習

うまくいったかどうかの検証

単純なプロセスですが、SSTは科学的な効果が認められています(病院でSSTを行うと保健点数がつくのはそのためです)。「実際に現場で試して、うまくいったかどうか、検証する」のがSSTのポイントで、これにより効果が高まりました。実際にやってみて、問題を解決したという事実が、次の課題にチャレンジするモチベーションにつながります。

SSTには行動療法などの専門的な知識を持ったファシリテータが必要です。リラックスした雰囲気作りも大切で、緊張するとアイディアも出ません。ファシリテータは雰囲気を作りながら、話し合いを調整します。

2.教育と発達への応用

考えてみますと、対人関係で悩んでいるのは統合失調症の患者さんだけではありません。コミュニケーションが苦手な子どもたちの存在はいろいろ指摘されています。子どもとうまくコミュニケーションが取れない保護者の悩みは、子育て支援政策の課題です。コミュニケーションで悩んでいる人はとても多いのです。

こうした問題にSSTを応用して「クラスで友だちができない」「なぜか学校でトラブルを起こしてしまう」などの悩みを解決したり、年度初めからSSTを学校に取り入れて、対人関係のトラブルを予防する試みが教育現場でおこなわれるようになりました、私も練馬区立総合教育センターの協力のもと、教育現場でSSTを実践しています。

もうひとつ、特に発達領域では身辺自立や言語発達も含めた社会性を育む方法が求められてきました。衣服の着脱や歯の磨き方から就職技能支援まで、「社会性」は幅広い内容を伴いますが、SSTはそのすべてに対応している技法です。具体的な支援方法は7月に日本ポーテージ協会の常任理事の吉川先生にお話しいただく予定です。

すべての技法に限界があるように、SSTにも限界はあります。このSST通信ではSSTの限界についてもお話しする予定です。

3.今後のSST講座のお知らせ -他の方法と協力して‐

SSTは協働的な手法なので、他に良い方法があれば積極的に取り入れます。私は児童ディケア「くまさん」のご理解のもと、以下の技法について保護者のみなさんと一緒に勉強できる機会を設けたいと思っています。SST講座の目的は4つです。

①SSTの内容を具体的にしってもらいたい

②生活にかかわる保護者の具体的な悩みにこたえる機会を作りたい

③遊びの質を深めたい

④多動・衝動性など、具体的な問題解決の技法を紹介したい

そのため、3つのプログラムを考えました。

(1)社会性の発達を促すポーテージプログラム(7月18日講演会)

NPO法人 日本ポーテージ協会常任理事 吉川真知子先生

ポーテージプログラムとは知的な発達のバラツキのある子どもに社会性の発達を促すSSTの技法です。SSTの実際をお伝えする意味で、最初にご紹介します。

「社会性」とは歯磨きの学び方から就職の訓練までとても幅の広い概念ですが、ここでは「小学生の身辺自立、対人関係、言語、認知(計算など)、運動」での社会性を考えたいと思います。他の心理療法と異なり、SSTでは「着替えがうまくいかない。どう教えればいい?」「計算問題の教え方は?」「上手に鉛筆が持てない」など、課題が具体的であればあるほどよいとされています。前回のSST講座で保護者のみなさんから「困っていること」を募りましたが、吉川先生からお返事をいただく予定です。「SSTはトレーニングだから怖い」というイメージがある方がいましたら、吉川先生のお人柄に触れてください。SSTが厳しい押しつけの技法ではないことがご理解いただけましょう。

当日も吉川先生にお答えいただく質問時間を設けます。発達領域で多くの質問を受けてきた吉川先生だからこそお答えできることがあろうかと思います。

(2)感覚統合遊びの実際‐遊びの中で育てる発達・自己有能感‐

うめだ・あけぼの学園 作業療法士・感覚統合療法インストラクター 酒井康年先生

感覚統合遊びについてはご存じの方も多いでしょう。感覚刺激を調整しながら遊びを通じて発達を促す技法です。感覚統合遊びは遊び方のレパートリーが多く、特別支援学校や児童デイでも実践されていますが、作業療法士の技量の差が出やすい手法です。

そこで発達療育の専門機関であるうめだ・あけぼの学園から感覚統合訓練の第一人者である酒井康年先生をお招きし、小学生を対象に、家族で楽しく続けられ、発達を促す遊びをご紹介いただきます(どの遊びがヒットするかはお子さんの性格にもよりますので、質疑の時間を取ります)。 酒井先生は特別支援学級の教員免許もお持ちですので、そういう観点からもご質問ください。

(3)多動をおさえる臨床動作法(腕上げ動作コントロールを中心に)

臨床動作学会より講師をお招きする予定です。

多動や衝動性の問題は自立に向けての代表的な課題です。そこで多動に有効な臨床動作法をみなさんと勉強したいと思います。

臨床動作法とは肢体不自由のあるお子さんの心理的援助技法でしたが、今野義孝先生により自閉・多動傾向への腕上げ動作コントロールが開発されてから、多動傾向を鎮める技法として注目されています。特別支援学校でも一部取り入れているところがあります。

臨床動作法は手技を含むので、保護者のみなさんのご協力が不可欠ですが、多動や衝動性について確かに効果があります。この講座では長年自閉症と多動の問題にかかわっている臨床動作学会から講師をお招きし、腕上げ動作コントロールをご紹介します。

現在考えている講座はこの3つですが、その他、大阪で就労支援にSSTを適用している支援センターや児童デイケアがあるので、その方法や活動を学びたいと思っています。また「くまさん」の保護者からのリクエストでは「保護者自身のストレス対策」や「本でいろいろ読むけど、よくわからない応用行動分析のやり方」などがありました。これらにも応じていく所存です。「こういうことが聞きたい」「こういう講座を開いてほしい」というリクエストがありましたら、どうか、みなさんの声を聞かせてください。

SSTは有効な方法ですが、いろいろな技法と協力しあった方がきっと効果も高いでしょう。子育て支援のポイントは、孤立を防ぎ、良質なネットワークをご家庭とともに作ることだと思います。ご存じの通り、私自身は至らない点が多々ありますが、お招きする方々はとても誠実で本物のスキルがある方ばかりです。どうか今後ともよろしくお願いします。

斎藤 富由起